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「Web標準」準拠でもたらされるメリット

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社では予てから「Web標準」準拠の制作を推奨してきましたが、まだ「Web標準」という規格そのものが無かった頃、ウェブアクセシビリティに着目したのがそもそもの始まりです。

の不自由な人や高齢者にも閲覧しやすいホームページを制作すべく取り組みをスタートしたものです。
しかし、その後のブラウザやアプリケーションの進歩により、ソフトウェア側でウェブアクセシビリティ対応が可能になってきました。
当社の制作もホームページ側で”ウェブアクセシビリティ”に配慮するよりも、こういったブラウザやアプリに対応する方が生産性が高く、効率的であるということから、間接的にウェブアクセシビリティに配慮する方法へ転換することとしました。
ホームページ側を対応させるためには、どのブラウザでも、どのアプリでも正しく理解・表示できるコーディングが必要。これがまさにW3C勧告の「Web標準」仕様だったわけです。

Web標準」に準拠しているかは、W3Cのヴァリデーションサービスで確認できます。
ここでの検証は、制作会社サイドから見れば、実は比較的ハードルが低く、難しいレベルではありません。ですから、ここでエラーを出さないようにコーディングすることは、制作会社としては最低限のスキルといえるでしょう。もっとも止むを得ないケースもありますが・・・
また当社では、より一層厳格に検証できるW3Cヴァリデーション以外の方法を用い、制作時にひとつの目安としてW3Cと併用する検証に導入しています。

Web標準」は、先ほども述べたように、ブラウザや各種アプリが理解しやすく正しく表示できます。このことはYahooやGoogleなど検索サイトの『サーチロボット』においても同様のことが言えます。
検索エンジンの『サーチロボット』は、常にネット上をサーチして各サイトをインデックスしていますが、この時取得した膨大なインデックスデータが検索結果に反映されるわけです。
サーチロボットにとっても「Web標準」のソースコードは理解しやすいものです。その結果、SEOに効果的で、昨今この傾向が強くなってきているようです。
・・・では、なぜサーチロボットに理解しやすいかというと、ひとつには「コーディングがきれい」だということ。「Web標準」に準拠すると、自ずとhtmlもCSSもソースコードがきれいにしかも正しく整理されます。SEOで大事な要素のひとつにhtmlソースの最適化というのがありますが、「Web標準」に準拠すると『htmlソースコードの最適化』も図れてしまうのです。実はこれは制作会社によっては別料金になるほどとても面倒な作業です。
また、ソースコードがきれいに整理されているということは、ブラウザやアプリ、サーチロボットだけでなく、当然人間にも理解しやすいわけです。担当者が変わったり、制作会社を移るといったことが容易になるということがいえます。これはサイトオーナーにとって、自由度と可能性が増し、フレキシブルな対応が可能になってきます。

のように「Web標準」に準拠すると多くのメリットがあります。しかし、制作会社や制作者にはその分工数が増えることになりますし、スキルも高めていかなくてなりません。
しかし、もたらされるウェブアクセシビリティ・SEO・汎用性といった多くのメリットと、ブラウザの状況や将来の見通しを考えれば、「Web標準」の必要性をご理解いただけるものと考えます。